ハーレーのオイルフィルター

ハーレーのオイルフィルター

こちらの項ではハーレー用オイルフィルターの奥深さに迫ります。

  

ハーレーのオイルフィルター2

エンジンオイルに混ざる鉄粉などの不純物を取り除くため、オイルフィルターが装備されています。
オイルフィルターは定期的な交換が必要で、通常はエンジンオイル交換2回に1回程度が目安です。
ただし、新車の慣らし運転(約5,000km)期間中は鉄粉が出やすいため、毎回交換することをおすすめします。
オイルフィルターの内部には、紙繊維でできたフィルター材が内蔵されており、これにより不純物をしっかり捕捉します。

   

オイルフィルターは、取り外すときはレンチを使用し、取り付けるときは手で締めるだけで完了します。
使用中にフィルターが固くなるため、取り外す際にレンチが必要になります。
レンチには、フィルターの外側に巻き付けて使用するタイプや、純正のようにフィルター全体にかぶせるタイプが一般的ですが、左の写真のようにレンチで回すだけのタイプもあり、特別な工具が不要です。
なお、フィルターの色は通常黒ですが、クローム仕様もあり、車種や好みにより選択できる。
これもハーレーならではの特徴です。

ハーレーのオイルフィルター3

  

ハーレーのオイルフィルター4

ハーレー純正などの一般的なオイルフィルターは紙繊維を使用しています。
一方、左の写真のK&N製オイルフィルター(ハイフローエアクリーナーで有名)は、シンセティック(化学繊維)素材を採用しており、より均一で高性能です。
オイルポンプへの抵抗も低く、より細かい不純物までしっかり除去できるためおすすめです。
ただし、このフィルターは再利用できません。

  

さらに左のフィルターは、紙繊維ではなく高性能なステンレス素材を使用しています。
紙繊維は組織が均一でないため、不純物を取り除くにはどうしても抵抗の大きいフィルターになってしまいますが、ステンレスは均一に製造できるため、オイル抵抗を大幅に低減(約1/7)できます。
これだけ抵抗が少ないと、特にアイドリングを低くしているハーレーでも、オイルポンプからオイルをスムーズに循環させることが可能です。
オイルポンプへの抵抗が減ることでパワーロスが抑えられ、スロットル操作時のレスポンスも向上します。比較的高価なフィルターですが、交換時には内側からパーツクリーナーなどで洗浄でき、繰り返し使用可能なため、長期的にはコスト削減にもつながります。また、放熱フィンによりエンジンオイルの温度を下げる効果も期待できます。

ハーレーのオイルフィルター5

   

  

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World Motor LifeHD-PARTS 専門スタッフ
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