ハーレー、ツアラー(ハーレーダビッドソン TOURING Model)

ハーレー、ツアラー2009年モデルと2008年モデルの違い

ハーレーの2009年のツアラーは2008年モデルとは変更点が多い。パーツを選ぶときは適合に注意しよう。

フレーム

temp1ハーレーのツーリングモデルのフレームは2009年から補強が入り剛性が上がっている。リアのスイングアームの太さもかなり違う。
その分、重くもなっている。乗り味も変わってきている。

フレームに取り付けるパーツは適合が違うので要注意。
例えば、ミッドフレーム・デフレクターは適合が違うし、センタースタンドやスタビライザー、エンジンガードなどなど・・多くのパーツで適合が分かれる。

マフラー

temp0ハーレーのツーリングモデルのエキパイの取り回しが2008と2009で変わった。エキパイのマフラーとの接続部分は同じなのでスリップオン・マフラーの適合は変わらない。
2008までのエキパイはシート下部分で集合している。左側のマフラーはリアシリンダーの後ろで左右に振り分けされている。右と左のマフラーでは排気に大きな違いがあり左側は少なく、ほとんどが右側から出ている。
ハーレー、ツーリングモデルのマフラーを後ろから見ると左右対称に見えるが、実は排気は全然左右対象ではない。
2009からのハーレー、ツーリングモデルはエキパイに触媒が入っている。厳しい排気ガス検査に対応するため。
触媒は排気抵抗が大きいので、抜けのよい社外マフラーでも2009以降に取り付けると静かになった。2008と2009用と同じマフラー形状でも適合を分けてきたメーカーもいくつか有ったが(セッティングを合わせる為)、インジェクションチューニングが一般化したためか、どのメーカーもマフラーは統一されてしまった。
重低音を求めてマフラーを交換する人が多いが、ハーレー、ツーリングの2008と2009でどのマフラーが自分に合うかという基準が変わってしまったのでマフラーの選択が難しくなった。

シート

ハーレー、ツーリングモデルのシートの適合は2009からではなく、2008から変更になっている。2008と2007で変わっている。
2007以前用はシートのベロをフレームに差し込んだが、2008からはこれが逆になり シートの前部にへこみがあり、フレーム側のベロに差し込むようになった。
シート裏側を一目見ただけでどちら用か判る。

2008以降のハーレー、ツーリングのシート

シーシーバー、バックレスト

ハーレー、ツーリングモデルは2009からフレームが変わったので、シーシーバーやバックレストの適合も変わった。


パーツを注文する時は注意したい。

ツアーパック

temp1ハーレー、ツーリングモデルのツアーパックも、ツアーパックラックも、そしてドッキングポイントも構造、形状が変更になった。
2009からはキングツアーパックの他に薄型のチョップド・ツアーパックやレザーツアーパックもリリースされ、キングツアーパックにはスピーカーポッドもリリースされた。
2014からツアーパックの形状が再度変更されている。

ハーレー、ツアラー2014年モデルと2013年モデルの違い

2014年以降ツーリングモデルと2013年までのモデルの違い

ツーリングモデルのカスタムパーツ 2014年モデル2014モデルからハーレー、ツーリングモデルの代表的なバッドウイングフェアリング(ヤッコカウル)の変更など見た目にわかる大きな変更箇所がある。
また、見えない場所でも変更箇所があるので、注意が必要。2013より継続して使えないパーツも多々あるので、随時確認する必要がある。

フェアリングの変更

2014以降モデルのハーレーでは、フェアリングにダクトが設けられ、風の巻き込みや空気抵抗が軽減された。それに伴い、ウインドシールドのマウントに変更点がある。
また、フェアリングの変更によりウインドシールドトリムや、ヘッドライトトリムも2014より形状が変更されている。

内側のインナーフェアリングも大きく変更された。
メーターやオーディオは一新され、2013までのパーツは使用できない。
スピーカーも大径化され、エンクロージャーも装備される。

フロントフォークの変更

2014以降モデルのハーレーではインナーチューブを大径化(41.3mm→49mm)して,フロントの剛性化を図っている。 その為、アウターフォーク、ロワーフォークスライダーなど、2013年のほとんどのパーツが使えなくなっている。
フロントホイールは19インチへと変更されたが、アクスルシャフトの変更など無い為、2013モデルなどそのまま使用できる。
ブレーキローターは2014年からフローティングが採用されたため(FLHRCを除く)注意が必要である。

ハンドル廻りの変更

ハンドル廻りもかなりの変化が有った。
ハンドルバー自体は変わったが、クランプ径など変更ない為、2013年モデルを継続して使用できる物が大半を占める。 (RSDのハンドルは付かないなどの報告有。)
スイッチハウジングは新設計となり、ジョイスティックを採用するなど、多様な装備に対応させている。 また、一つ一つのスイッチも新設計となった為、2013年までのパーツは使用できない。
クラッチは油圧クラッチを採用(FLHRCを除く)している為、 2013年までのレバーは使用できない。 グリップは電子制御スロットルを継続している為、そのまま使用可能。
フェアリングミラーはインナーフェアリングの変更の為、2013年まで用パーツは使用できない。

ボディーワークの変更

ボディーワークの変更2014年からの変更点で大きな箇所が、ラジエター装着のツインクールドエンジン。

そのラジエターをロワーフェアリングに隠している為、ロワーフェアリングを変更しているが、エンジンガードは変更されていない。
2014年以降はロアーフェアリングのみ専用設定となる。
2014年ツーリングモデルでは、タンク自体に変更は無し。給油の為のフューエルドアなど、継続して使用可能。
シートも変更なし。しかし、ツアーパック装着車は形状変更に伴い、マウント位置が若干下がり、タンデムシートの厚いものは、ツアーパックに干渉する為、注意が必要。

同様にシーシーバーも継続して使用可能。しかし、取り付ける側の4ポイント・ドッキングハードウエア(品番:52300131)は2014以降モデル専用品となった。

サドルバックは大幅に仕様変更有り!ラッチがレバーで開閉できるようになった。外側についている、ヒンジのカバーは変更となり、2013年までの物は使用できない。

それに合わせて名称も~2013は「ラッチカバー」。2014~は「ヒンジカバー」となっているので注意が必要。※メーカーによりそのまま「ラッチカバー」となっている場合もあり。
また、サドルバッグ本体も形状の変更から2013年までの物は使用できない。(サドルバッグエクステンションも同様に使用できない。)

ツアーパックも全面的に変更がある。パッドや、LEDライトも2014以降より専用となった。

吸排気、コンピューターの変更

吸排気、コンピューターの変更マフラー、エキパイは変更なく、2013用が継続して使えます。
エアクリーナーはマウント方法などの違いから、メーカーにより使えないものもある。 各メーカーの適合を参照してください。
ECMは2014よりカプラー形状が変更。信号も CANBUS という方式になり、適合するデバイスが変更されました。

CANBUS方式になったことにより、社外のLEDヘッドライトを装着した際にエラーコードが出る場合がある。そのまま乗っていても問題は無いが、気になる場合は純正品に変更するか抵抗等を入れる必要がある。※なぜかこの症状が出ない車両もある。理由は不明。

同様にウインカーをLEDに変更した場合、ウインカー自体は通常に点滅するがインジケーターが早い点滅(ハイフラ)になる等の症状がでる。これはウインカーイコライザー2050-02382050-0242)等の対策品があるので、気になる場合は装着をオススメする。※気にならない場合はそのままでも問題はない。

ハーレーダビッドソンの正しい年式を知る

nensikiパーツを購入するときはまず自分のハーレーの年式を確認しましょう!
年式が異なると適合が変わってきます。取付できるパーツも変わります。
パーツを買ってからでは遅いので、買う前に年式(和暦ではなく西暦で!)を確認しておきましょう。意外と自分のハーレーダビッドソンの正しい年式を勘違いしている人がいます。
新車で購入したので、買った年すなわち車検証に書いてある年式がその車両の年式と思っている人もいますが、必ずしもそうとは限りません。

年式とは車両の製造年式で、新車を登録した年ではないからです。
2016年に購入しても2015年式かも知れないし、2017年式かも知れない・・

ハーレーは秋に新車を発表してデリバリーを開始する。例えば、2017年式の車両であれば2016秋頃から販売を開始し、早ければ2016年中に登録されて乗れてしまう。逆に店頭にあった車両が翌年に販売されて新車で登録される事もある。したがって、登録年式=車両年式とはならない事がある。
新車で購入しても車検証の”登録年”を参照しても正しくない事があるので注意が必要。

年式を間違えるとパーツの適合が合わなくなる事があります。そうするといざ取付ようとして合わない。

でもパッケージから開けて取付ようとしたので新品状態には戻らず返品も難しい・・となってしまいます。くれぐれも自分のハーレーの年式はちゃんと調べて覚えておきましょう。

では、ハーレーの正しい年式(車両の製造年式)を調べるにはどうすれば良いのか?
実は車体番号から正しい車両の年式を調べる事ができます。車体番号の10桁目が年式を示します。写真の例では”8”なので2008年。ちなみに9の次はA(2010年式を示す)。2016年式ならば”G”と記載されます。

正しい”年式”で間違えないようにパーツを選びましょう。