方法その⑤ :O2センサー補正タイプ(エンリッチナー)

Pocket

エキパイ出口付近にあるO2センサーの信号を受けて、補正した 値をECM(コンピューター)に送る事で燃調を補正するタイプ。 価格が安く設定もシンプルで手軽だが、効果も限定的。 特徴を理解した上で使用するのは問題ない。

ハーレーの車載コンピューターはまずマップに書き込まれた空燃比や充填効率といったパラメータを読みこんで、エンジンの回転数やアクセル開度などの情報により燃料の噴射量を決めている。定常走行になるとO2センサーのデータも読込み補正を行う。

そこで、O2センサーの信号を変え”薄い”という信号を車載コンピュータに送る事でチューニングを行う。

このキットの欠点は、ECMの持つ燃料噴射量テーブル(マップ)は変わらず、O2センサーによる補正だけなので、加速時や減速時は効果がほとんど出ない事。

定常走行時は濃くできるので、全体的には調子は良くなる場合が多いが、燃費は悪くなる。
[accordions] [accordion title=”(A) 固定タイプ”]

(A) 固定タイプ

調整できない。濃くするだけ。

固定式エンリッチナー▲固定式エンリッチナー

– 長所 –

特徴
①価格が安い
②取り付けが容易

– 欠点 –

特徴
①回転数の全域でピッタリとは合わない。加速中、減速中はO2センサーの信号のフィードバックは使用しないのであまり効果が出ない。
①燃費が悪くなる事が多い。
[/accordion] [accordion title=”(B) 調整タイプ” last]

(B) 調整タイプ

燃調を調整できるタイプ

調整式エンリッチナー▲調整式エンリッチナー

– 長所 –

特徴
①固定型に比べ調整できるのが良い。

– 欠点 –

特徴
①エンリッチナータイプの欠点(燃調がぴったりとは合わない)は変わらない。
[/accordion] [/accordions]
(注)エンリッチナーの効果が限定的な理由

ECMは内部に燃調マップを持ち、エンジン開度とスロットル開度、 そしてエンジン温度などの状況に応じて適正な燃料噴射量を決定する。 そして、燃焼ガスに含まれる酸素量を計測するO2センサーの信号で 濃すぎたか又は薄すぎたかを判断し、適正値に修正しようとする(クローズドループ動作という)。 エンリッチナーはこの信号に補正を加える事で濃くするようにする。 しかしノーマルのO2センサーはナロータイプという理想空燃比 (14.3)付近でゼロから1に急激に信号が動作するタイプなので空燃比がずれている場合はあまり機能しない。 O2センサーは何時でも使われている訳では無い、オープンループで動作する事がある。クルージング状態でない時(回転数が高い又はスロットル全開時)にはO2センサーの信号は使用しない。 又、加速中や減速中は回転数が変化するので、マップから読んで噴射して補正する前に次のマップを読むのでやはりO2センサーの信号は使用しない。 結局、調整タイプでも下から上までぴったりと調整する事はできない。

ちなみにエンリッチナーを付けた後で他の燃調デバイスを取り付ける場合は、必ずエンリッチナーを取り外す事。そうしないと燃調が狂ってしまう。

フェールチューナー動作図▲空燃比マップ(スーパーチューナーで表示)
右がアクセル開度で左がエンジン回転数。
このマップで14.3と表示されている領域がO2センサーを使用するクローズドループ領域。
それ以外はオープンループで動作する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL

CAPTCHA


画像を添付 (JPEG only)