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ハーレーのエアクリーナー内部構造について
ハーレー用ハイフローエアクリーナーは性能が良く、カスタム性に長けたデザインが多く存在します。
そんなエアクリーナーですが、内部はどうなっているのか?気になりますよね!
一緒に確認していきましょう!

←これはアレンネスのステージIハイフローのエアクリーナーの内部です。
銀色の映っている部分は、エンジン側に取り付けるバックプレートの写真です。
バックプレートを軸にしてフィルター、そして皆さんが見慣れたエアクリーナーカバーが外側に取付く仕組みとなっています!
ブローバイガスの還元とは?
(注)ブローバイガスとは、ピストンとシリンダーのすき間から漏れてクランクなどにたまる未燃焼ガスや排気ガスの事を指します。
通常はヘッドからエアクリーナーに戻してシリンダーに送りこみ燃焼させる。
どうやってクランクからヘッドまで上げているかというと、ハーレーではプッシュロッドの内側に穴が開いていてそこから送られている仕組みになっています!プッシュロッドは中空で驚くほど軽い。
ハイフロー・エアクリーナーでもノーマルと同様にブローバイガス還元方式を採用している物がほとんどで、フィルターが露出していても車検は問題ないです。
そこで、どのような還元方式があるのかを確認してみましょう♪

ホースを使用したブローバイガス還元の例(写真はS&Sエアクリーナー)
両側の固定ボルト部から出てくるブローバイガスが、ボルトの中の穴からホースを通して吸気の負圧でエンジン内に吸い込まれていく仕組みになっています!

一体型バックプレートの例
両側の固定ボルト部から出てくるブローバイガスは、ネジ内の穴からバックプレート内部の溝を通して内側に送られて、吸気口に吸い込まれていく仕組みとなっています。


ブローバイガス還元のデメリット
ハーレーも含めてノーマルで採用されているブローバイガス還元して燃焼させると3つ欠点があります!
1.シリンダーやバルブなどにカーボンが付き、汚れる オイル成分を燃焼させるのでどうしても汚れる。
2.高温の未燃焼ガスや気化したエンジンオイルを燃焼させるのでパワーロスになる。
3.エアクリーナーからオイルが垂れてくる事がある。

上段の画像はブローバイガスを還元した際のピストンの画像です。ブローバイガスを還元したことによるカーボンが付着しています。
一方、下段の画像はブローバイガスを還元しなかったピストンの画像です。
比べてみると、還元したものより付着が少ないくきれいな状態であることが確認出来るかと思います。!
ハイフローエアクリーナーでオイル漏れ?
ハイフローエアクリーナーに交換してからエアクリーナーからオイルが漏れる!という症状に悩悩まされたライダーは多いはずです。
何が原因なのか?それは、ブローバイガスに含まれるオイルをエンジンが吸いきれない事が原因で起こります。

エンジンはいつも吸気し続けている訳ではなく、エンブレをかけた時など負圧が減ります。
この時にブローバイが噴出してくるとエアクリーナー内部でオイルが下に流れてしまうといった現象が起きてしまうのです。
なぜハイフローで起きやすくなるかというと、吸気抵抗が少なく、構造もシンプルでノーマルのようにフルカバーでないことが挙げられます。


オイル漏れを防ぐにはオイルキャッチタンクが有効!
ブローバイガスの漏れがどうしても気になる!そんなライダーにはオイルキャッチタンクが有効です。
どのような役割を担うかというと、 エンジン内圧で飛んでくるブローバイガスをキャッチして、吸気をクリーンに保つ装置となります!
本来エアクリーナー内を循環するブローバイガスをこのキャッチタンクに溜まっていく仕組みです。
もちろんキャッチタンクは定期的に清掃は必要なりますが、エアクリーナー周りの清掃回数を減らせるのも魅力ポイントです!
オイルキャッチタンクはどんなエアクリーナーに装着可能なのか?
オイルキャッチタンクは利便に優れた実用的なパーツですが、全てのエアクリーナーに装着出来る訳ではございません。
どこで判別するかというと、エアクリーナのバッグプレートです!
写真赤丸のように、ブリーザーボルト部分とバックプレートが一体型のエアクリーナーには装着出来ない。

一方で、 バックプレートとブリーザーボルト部分が別体式であれば取り付け可能!
但し、バックプレートのブリーザーホース用の穴は塞ぐ必要があるので要注意!!
S&Sのティアドロップタイプであれば【品番:HLDP60-B】でふさぐ事が可能です。
また、別体式であればサポートブラケット(9929 等)は付いていると思うが、無い場合は別途必要。

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