難しいソフテイルのスリップオンマフラーの適合(2007~2017)


ソフテイルのマフラーの適合は判りにくい。
上の写真を見ると分かりやすいが、2017までのソフテイルモデル(ツインカムエンジン車)には大きく分けて3種類の形状のマフラーがある。
※写真 左:ショットガンタイプ(FLSTF、FXSTD)、中央:ローショットガンタイプ(FLSTN、FLS)、右:前後タイプ(FLSTC、FXSB)
基本は同じ形状であればスリップオンマフラーの適合は同じになる。
注意が必要なのは、2017以降のモデルではサイレンサー部分にガスケットが必要になった(Sモデル、FXSEは除く)。今までエキパイとマフラーの接合部にはガスケットが無く差し込まれていただけ(長い接触面があり非常に抜きにくい事がある)だったが、ここに肉厚のガスケットが入り、無いと全く装着ができなくなった。

上記の通り、3種類マフラーの形状を見ればさほど適合の判断は難しくはないのだが、日本仕様の2017モデルとSモデルでは例外車種が存在する。
以下に、マフラー形状と適合(2007~2017)をまとめてみたのでスリップオンマフラー購入の際の参考にしてもらえればと思う。

ショットガンタイプ 2007~2017 FLSTF、FLSTFB
2007 FXSTD
※2017 FLSTN、FLS
ローショットガンタイプ 2007~2016 FLSTN
2008~2011 FLSTSB
※2011~2013 FXS
2012~2016 FLS
※2016~2017 FLSS FLSTFBS
前後タイプ 2007~2017 FXST、FXSTB、FLSTC、FXSTC、FXCW/C
2011~2012 FLSTSE
2013~2016 FXSB、FXSBSE
2016~2017 FXSE

上記の表の※印の付いた車種は特に間違えやすいので注意が必要。
見た目の形状で適合が判断できない。
USAのマフラーメーカーやハーレーダビッドソンのカタログ等にはUS仕様の車両の写真が使用されている場合があるため、カタログ等で判断は出来ない。
事実、弊社でも実車を見るまでは判断できなかった。
ソフテイルのマフラーは3種類とも大きさ、形状は変わらなくても取付部分の形状が異なるので、タイプが違うと適合しない。

同じ車種でも年式が1年違うだけで適合が変わったりする(例:2016のFLSと2017のFLS)。
くれぐれも正しい年式を車体番号で見ておさえておこう。登録年式ではなく、ハーレーの製造年式が必要。

追記:2017モデルのFXSBは別項(2017 FXSBマフラー問題)にて詳しく紹介しているが、日本仕様だけブラケット形状が違うので注意!